旧作怪奇幻想小説

官能と足並みを揃える≪怪奇幻想≫。旧作の中でも、酩酊の強いものを選択した。
小説と詩が混ざり合ったものもあり、詩集に入れてもよいものもあったが、≪超ロマンポルノ≫には含まれないと判断したため、小説の範疇にとどめた。

直接的な性表現を柔和し、童話や昔ばなしのようにしようと作品の方向を定めた時期に製作されたものが多い。
中でも、それが一目見て分かるのが冒頭の『黒界』であろう。
冒頭は詩から始まり、途中で昔話ばなしが挿入される。
この形式は、後の≪超ロマンポルノ≫の作品に影響を与えている。
旧作ではあるものの、現在の作者の考えに近いものが揃っている。
あとは、読んで感じてほしい。